/////それでもボクは/////

shasha2007-01-25

以前「スターウォーズ/エピソード1」を観終わったあと、がっかりして劇場を出た記憶がある。面白くなくて。
正確に言うと、面白がれなかった自分にがっかりしたのである。スターウォーズに罪はないんだ。基本的には何も変わらず宇宙でドンパチだった。自分が変わったのである。ティーンから視点が変わったのである。低学年の頃「うんこうんこうんこっこ!ブヒ!」と言ってヨダレを垂らしながら大笑いしたのが、高学年の頃にはすっかり「うんこごときで、さわぐなよ」になっていた、あの感覚である。なんだか淋しいもんだ。
しかし!別れのあとには出会いもちゃんと用意されているもので、ちょっと以前からハリウッド大作を面白がれないかわりに、リアルなドキュメンタリーなんかが俄然、がぜんOK!になってきた。もう、「実際あった事件を忠実に再現しつつ、、」みたいなのが猛烈にウェルカムである。「グーニーズ」をキャッキャ言ってた自分から「松本清張」が面白い!なんて絶対に想像できなかった、そんな事態である。
そんな時期にドンピシャな映画が公開されて、まーこれはフツーに観に行くわな。『それでもボクはやってない」周防監督。たまたま早起きしちゃったんで、ご老人に紛れて観に行ってきました。やー面白かった!。まったく余談をゆるさないまま終わりまで一直線、というのが感想。これヒマなひとはツラッと観ても良いと思うよ。見事に「身につまされる」作品なのであるからして、あとでゆっくりいろんなこと考えられる。または周防版「本当にあった怖い話」だ。あ、こういう例え、ありそうでヤダな。無しナシ!。高校生にこれを観せて読書感想文を書かせても良い。ネタが「痴漢」だけに男女ともなんか一言持ってると思う。俺が先生だったら、観せたいなぁ。「ちょっとやっぱ変わってるわ、あの先生」くらいは思ってくれそうだ。。。。高校の英語の最後の授業でなぜか、満を持して「セント・エルモス・ファイヤー」(東京ラブストーリーみたいな洋画)を観させられたことは、英単語以上に覚えている。内容は忘れた。良い先生だった。