//////太一ドラマ//////

shasha2007-02-04

自分、お昼にリバイバルの「冬のソナタ」を「そんなヤツおらへんがな〜〜〜〜」と言いながらも毎日かかさず観ているのは、完全に向こうの術中のようで、少し恥ずかしい。まるで「なんだよあのブスよぉ」といいながらも目が行ってしまい「お前ほんとは好きなんじゃねーか?」と突っ込まれ、「ば、ばーか、」といいながら耳が赤い、みたいな感じというんでしょうか?
しかし、「冬ソナ」って何十年も前の少女漫画のようなストーリーで、オッサンからするとやっぱり「こんなんがいいのかねぇ〜女子は、、」と思うのも事実であります。ちなみに調べたら「キャンディーキャンディー」をサンプリングしているそうなので、「少女漫画かよ!」とツッコんだら「少女漫画だよ!」と返ってきました。う〜むますますもって手の内だ。完全に開き直られる女子に、男子はかなわないのであります。
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こういったありえない日常に想いをはせるドラマがある一方で、あたかも隣人の日常を覗き見しているかのようなドラマを作るのが山田太一であり、スチャダラ譲りのMYフェバリット作家で、こないだ新作「まだそんなに老けてはいない」をようやく観た。
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もはや好きすぎて「面白い/つまらない」という基準で評価してないので、「そう来たか〜〜〜(ニンマリ)」といながら観た。どう来たか、というと、まず余貴美子が来た。中年の不倫相手に余貴美子である。ありえないけどリアルでしょう。余貴美子は何をやらせても自然なのだが、不倫と余はとくにアリ。よっ!余!貴美子!と団塊オヤジの拍手が聞こえてきたのである。太一、わかっている。
しかし、ストーリーは不倫を成就させなかった。寸止めで終わる。これも「そう来たか〜〜〜」であった。。ちょっと説明すると、山田太一の作品の多くは、「節度を保ってきた人が少しタガをはずしてみる、はずして時には突っ走ってもいいじゃないか」という構成が主なのだが、、今回に至っては、「それでもやっぱり節度を」と、けっこう早めに事態が収束しちゃうのである。ぼかぁ、、このストーリーに至った背後に渡辺淳一がいるんじゃねーかな〜、とみたね。渡辺淳一は「愛ルケ」作家であり、たしか、74才くらい?なのである。74でチンコビンビン物語を書いたのである。それを72才わりと同世代の太一は横目でどう思ったのだろうか?「ナベさんはお強いなぁ、ははは」と表で笑いながら、きっと裏ではこう思ってたに違いない「ちっ!バイアグラ作家め!そうそう手安く女と寝れたら苦労しねーんだよ!、、アンタ若い頃、モテたクチだろ、、こっちはどんだけセンズリ小僧だったと思ってんだ、、ち、ち、チクショーッ!!」と。きっとそう。うんうん、わかる、わかるよ太一センセイ!大魚を逃すのが人生だよね!うんうん!わかるわかる!。。
、、ということで、山田太一先生。お体に気をつけて、長生きして、まだまだたくさん作品をドロップしてください。大好きです。